自主独立の像

 本校は、昭和22年4月、439名の生徒が在籍する高松市立二番丁中学校として創立しました。そして、翌年現在地に移転し、昭和27年1月14日、鉄筋の新校舎落成式に合わせて校名を高松市立紫雲中学校と改称しました。創立以来生徒数は年々増加し、昭和37年には3,500名を超える全国有数の大規模校となりましたが、その後生徒数は減少傾向をたどり、平成13年には1,000名を切るところとなりました。令和5年度は、生徒数614名でスタートしています。
 本校は長年にわたって、校訓「自主 独立」を掲げ、それを具現化すべく、生徒に「本校に学ぶ者 大志をいだき 自らの力で 強く正しく立とう」と呼びかけています。この精神を象徴するのが「自主独立の像」です。校歌にある「紫雲の峰」に向かって高く掲げた左手は「大志」や「希望」を、強く握りしめた右手は「強い意志」や「粘り強さ」を表していると言われます。この像のごとく、それぞれに夢や目標を持ち、その実現に向かって粘り強く努力を続けた多くの卒業生たちが、紫雲中学校の文武両道のすばらしい伝統と校風を創りあげてきました。そして、この精神は今も先輩から後輩へと受け継がれています。生徒には、校訓「自主 独立」の精神を胸に、それぞれが将来に向かって夢や目標をもち、チャレンジする生徒であってほしいと願うところです。
 平成27年2月には、4年に及んだ校舎等の全面改築工事が完了し、新学舎が落成しました。教室棟、体育館、武道場、プール、運動場、外構全てに渡ってリニューアルされ、 威風堂々とした姿を見せてくれています。地域の人々、保護者OBの皆様の、生徒をよい教育環境で学習させたいという思いが結実したものです。
 令和5年度となる本年も引き続き、新型コロナウイルス感染症対策を徹底するとともに、実施可能な活動を行い、「勢いのある元気な伝統校」、「地域から愛される学校」としてさらなる向上をめざし、学校一丸となって取り組んでまいります。本年度もよろしくお願い申し上げます。

 令和5年4月

高松市立紫雲中学校 校長 溝渕 隆弘