卒業生の情報等
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7月 7月30日 2年に1回の男木会が開かれました。男木会とはかつて男木小・中学校に勤務された先生方と現在勤務して職員との交流会のことです。当日,10時便で男木に来られのを全員でお迎えしました。港で記念写真を撮った後,浜上旅館で食事をしながら交流会をしました。勤務の古い方は,30年を越えており,当時の様子をお伺いし新たな元気をいただいたりしました。
 交流会が終わった後は,学校においでになり現在の様子をごらんになったり,島のあちこちを回ったりされていました。
全員集合
4月30日に同窓会が開かれました。龍雲中学校の土居教頭先生が写真とメッセージを送って下さいました。
4月下旬

蒼い風

? 18年ぶりの同窓会 ?

土居 薫

 久しぶりの,男木島。懐かしい顔。めおんに乗り込む時には,なんだか,わくわくどきどきして落ち着かなかった。船内で久しぶりに会った先生方。今のことより,当時のことで話がはずんだ。

 やがて,男木島に近づいてきた。以前乗り降りしていた場所とは別の港だったが,懐かしい。蒼い風が私たちを包む。潮の香りが,私たちの記憶を呼び起こす。過去へと誘うかのように・・。

 船から降りると,あの当時の面影そのままの生徒たちが並んでいた。

「久しぶり!元気?」笑顔でお互いを確認する。わざわざ,北海道から駆けつけた,一村先生。会うのは15年ぶりだろうか。当時の体格の半分くらいに痩せていた。

 かおりが涙を見せた。

「どしたん?感激したん?」

「こんなにたくさん参加してくれて,うれしくて・・・」

 今回の案内状などの手配は,東京に住むかおりが行ってくれた。それだけに,感激もひとしおだったに違いない。男木出身の彼らも一堂に集まるのは初めてだった。

 それにしても,彼らが,当時の保護者のかたにだんだん似てきて,彼らの子どもが,あの当時の彼らにそっくりな顔で,なんだか,タイムマシンに乗ってきたような,不思議な感覚を覚えた。

「昔はバドミントンの練習,倉庫でやっとったんや。」

埋め立て工事中の港の前を通って,円(まどか)に着いた。

 幸一の「乾杯!」の発声で,にぎやかな宴会が始まった。それにしても,ご馳走がたくさん並んでいた。げた,貝柱,落花生,どれも,おいしい。

「今,どこに住んどるん?」

「言葉には慣れた?方言とか出てくる?」

「都会っ子になっとんや。地震とかしょっちゅうやろ?」

「子どもは何歳?」「えっ,先生とこと一緒か!ショックやなあ!」

「お雑煮はどんなんつくるん?」「そんなん,お雑煮とちゃうわあ。」

「あんとき,こんなことがあったやろ。」「先生,よう覚えとるなあ。」

「男木でのことは,よう覚えとるわ。」

あっという間に,時間が過ぎていった。

途中で,用があって帰られた先生もいらっしゃったが,残ったものは最終便で帰ることにして,男木小中学校に行くことにした。崎中さんが開けてくださったので,本当に久しぶりに校舎内に入った。

玄関では,

「あんとき作った卒業作品や,懐かしいなあ!」「なんか,廊下とかちいそうになっとる。」

運動場では,

「運動場,こない狭かったかなあ。」「あそこにうさぎ小屋があったんや。」「うさぎが逃げたん,追いかけたよなあ。」

「あんとき,泉水つくったんやなあ。」「一輪車があったよねえ。」

 目の前に当時の光景が鮮やかに浮かぶ。

さおり,成美,美香,ひかり,千晴,幸一,卓也,裕恒,百恵,かおり,学,征次・・・。

 へき地教育は,教育の原点であると,当時よく言っていたものだが,本当にその通りであると,この日あらためて実感した。

 子どもたちの成長を見ることができるのは,教員の大きな喜びであり,やりがいを感じる時である。今日は,人生の中でも本当に嬉しい一日になった。

 ほとんどのものが結婚して,親になっていたのだが,結婚していない3人は地元に残って働いている男ばかりだ。

「なかなか島には嫁に来てくれんけんなあ。」というが,この自然豊かな場所は多くの人が好きになる場所である。いつかきっと彼らのお嫁さんが現れるに違いない。そのとき,また皆で集まり,祝いたい。

 最終便の船に乗り,岸からだんだん離れて行く時に,離任式の日を思い出した。あの日,子どもたちが堤防の上を走って,手を振って見送ってくれた。涙が出て止まらなかった。

 しだいに遠ざかるめおんに,今日もいっぱい手を振って見送ってくれた。
 高松の港に着き,同窓会に参加した先生方と,挨拶をして別れた。

「元気で。」「また会いましょう。」

そうして再び,現実の世界に戻っていった。

蒼い風とともに・・・。



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4月
4月上旬  大阪の方で昭和20年代に男木中を卒業された方から,「学校の校歌をファックスで送ってほしい。」と連絡が入りました。早速ファックスでお送りしたところ,「これではない。」とおっしゃりました。ひょっとして「男木島郷土唱歌」かと思いお送りしたところ,「それだ」とおっしゃりました。電話の向こうでにぎやかな声が聞こえており,きっと同窓会が行われていたことでしょう。
男木唱歌

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