公立高校の受験を明日に控えた十日の昼前、ふれあい教室で三年生全員に私が話をする時間を設けてもらった。十分ほどで話したのは二つ。一つは「馬鹿の大足、間抜けの小足、中途半端は脳足りん」という言葉に込められた、賢く生きる智慧。もう一つは「人事を尽くして天命を待つ」で、精一杯の努力をすることと結果を受け止める強さを持てという話だった。
私自身は、これまで結構、本番に強かった。もしかすると、自分にできる努力はした上で本番を迎えてきたから、良くない結果を悔やむことが少なく、本番の失敗の記憶が薄らいでいるのかもしれない。この二つの言葉は、少年期から私を育ててくれた。自分の人生に大きな幸せをもたらす言葉を、周りの人たちはたくさん発信している。いつも受信できる状態で生きていたい。