実質、あと三ヶ月足らずで三年生は卒業していく。授業と部活に明け暮れた三年間で、私たち(国中の教員)は成績より、勝敗より大切なものが人生にはあることを生徒たちに伝えられただろうかと不安になっている。全国的に報道されている、若者に関わる耳を疑うような事件の当事者も、どこかの中学校の卒業生なのだ。事件の発生は、事件の加害者にならない教育、被害者にならない教育ができていなかった証なのだ。
援助交際に心が癒されるという女子高校生、人工妊娠中絶を男の子と一緒に頼みに来た高校二年生の話が山本文子さんの講演の中に出てきた。心が空腹状態にある若者には、社会の常識で規範を訴えても伝わらない。学校教育はまだまだ、生徒たちの心を愛情で満たしてやることができていない実態にある。
生徒のみなさん、あなたの親や国中の先生が必死になって褒めたり、叱ったり、一緒に喜んだり、悲しんだりしていることから、あなたの人生にとって大切な何かを、いつも学びとろうとしなさい。