四〜五十年前の子どもは親をみて「働かなければ食べていけない」ことを知り、学歴を身につけるか、手に職をつけるかを決めた。しかし今の子どもは「働かなくても食べられる」ことを日々の生活から学んでいる。現代の日本は、八十万人のニート(学生でもなく、就業者でもなく、求職「活動」もしておらず、主婦(主夫)でもない者)を許容できるだけの豊かさがあるということだ。テレビ画面に登場するタレントの派手なファッションも、地方の街角の若者に普通に見かけるようになった。これも、労働収入のない子どもに買い与えられる親がいるということだ。
つくづく「物質的に豊かな社会を生きる子どもを教える難しさ」を思う。