私は国中の先生向けに「校長だより」を配布している。その8号(5月17日)に、昼休みに中庭で3年生が1年生に国中ソーランを指導している写真を載せ、次のようなコメントを書いた。
(先輩にしてもらったことがうれしかったから、後輩にしてあげたくなる)伝統とは、そんな気持ちを生徒の心の中につなぐこと。しかし伝統作りの1年目は、してもらっていない学年が、心意気で後輩のためにしなければならない。国中ソーランは4年目になる。この写真は伝統をつないでいる場面だ。うまく叱咤激励すれば、伝統を作ること・つなぐことを生徒は喜ぶ。自分の存在証明だからだ。
体育祭の前日、男子の組み立て体操の完成度の高さに負けまいと、1年女子に気合を入れに行った3年女子を待っていたのは、国中ソーランを教えてくれた先輩一人ひとりへの手書きの礼状だった。3年生は「こんな礼状をもらえるほどのことをしてあげていないのに」と泣きながら引き上げてきた。人は「ありがとう」と言われることで成長する。本番の演技が熱かったのは成長した証だった。