校長室の窓から 5月12日
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 5月5日に東かがわ市で開催された「つながるいのち講演会」に参加してきた。ベストセラー『食品の裏側』(東洋経済社)の著者である安部司さんが講師だった。
 食品添加物の危険性や、利益優先の食品メーカーを非難するような本が多く出版されているが、この本は少し違った視点から国民を啓発している。安部さんが「添加物のカリスマ」と呼ばれ、食品添加物の有用性を信じ「生涯の仕事」と信じていたからだ。ある時、メーカーから「端肉」(形はドロドロ、水っぽく、味もない)でスーパーの特売用商品を開発するよう依頼された。彼は自分の能力を駆使して20〜30種類の添加物を配合しミートボールを完成した。安くておいしいミートボールはヒット商品になり、消費者も会社も喜び、彼も給料が上がった。そんなある日、おいしそうに3歳の愛娘がほおばるミートボールを自分も口に放りこんだとたん、凍りついた。自分が開発した商品だった。「とにかくこれは食べちゃダメ、食べたらいかん!」その夜、寝付くことが出来ず、翌朝には辞表を書いて会社を辞めた。「生涯の仕事と思っていたのに、消費者のことを考えたことがなかった。自分も、自分の家族も消費者だった」
 5月22日は「弁当の日」。2年生は「安全・安心弁当」、3年生は「郷土料理が入った弁当」が課題。難しいが挑戦する価値はある。安部さんは「弁当の日」の応援団だ。『台所に立つ子どもたち』を贈呈したら「子供たちのために頑張ります。安部司」と署名入りの『食品の裏側』を下さった。