水と緑の学校


(1) まちのまん中でゲンジボタルが育つ清流「ホタル池」
 本校では,3年生が,「ホタルのとぶ町をつくろう」をテ−マとして,1年間,ホタルの世話を通して,その生態を学んだり,本校の先輩「菊池寛」のこどもの頃の高松の様子を調べたりしている。環境として,飼育水槽で育てたホタルの幼虫を放流する人工の川(縦4メ−トル・横15メ−トル)を,「高松紫雲ライオンズクラブ」が,校庭のフジ棚の下に手作りで整備してくれた。(平成6年3月完成)ホタルが生息しやすいよう井戸を掘って伏流水を汲み上げ,酸素を泡立てせせらぎに仕立てている。この人工の川を,「ホタル池」と呼んでいる。
  人間学習で,1年間かけて,ホタルという生物を通して自然環境について考えたことや願いを,3月の「菊池寛まつり」で,全校生や保護者や地域の人たちに発信するとともに,ホタルがとびたつ5月末には,毎年「ホタル鑑賞の夕べ」として,市民に夜間開放し,ホタルを通して,一つの地域文化を根づかせようと考えている。



(2) 井戸水親水ゾーン「まちのまん中小さな川」
平成9年,高松市は,震災時に地下水を利用できるよう,市内の学校に井戸を掘り,手押しポンプを設置した。本校では,この施設を生かして,「まちのまん中小さな小川」として井戸水親水ゾーンを整備している。水路を整え,カワムツ,タナゴなどの淡水魚,ザリガニ,モクズガニなどの水生生物やガマなどの水生植物に親しんだり,水遊びをしたりして,子どもたちが学校生活にうるおいをもてるように配慮している。
○水生の動植物に親しんで,生命を大切にしょうとする心情を培う。
○水などの自然が人々の心に与えるうるおいに体験を通して気づき,水の大切さや自然環境の良さを理解する。
○児童や地域の人に潤いをもたらす場となり,環境保護や節水意識を高める。                     
○水遊びを通して地域に対する愛着心を育てる。



(3) 学校森林ゾーン    
 「ビルの谷間にある本校を,豊かな自然のある学校にしたい。そして,落ち着きと潤いのある環境にしたい。」との願いから,昭和58年に学校の南側に学校森林がつくられた。ここには,太陽に向かって高くのびる木,日陰が好きで高い木の下で育つ木,その外側で森をつつむように育つ木々が,将来,森林になるように,組み合わせて植えられている。
夏はセミやカマキリなど昆虫の住みかとなり,校庭の木の根元にセミの抜け殻を見つけ,喜ぶ子どもたちの姿がある。秋になると,落葉樹のイチョウやカエデ,エノキなどが色とりどりに紅葉する。子どもたちは落ち葉やドングリなどを拾い集め,自然の遊びをしている。そして冬には,ヤブツバキが花をつけ,メジロ,ヒヨドリ,ツグミたちが遊ぶ野鳥の楽園となり,寒い冬を彩り,私たちの目を楽しませてくれている。
子どもたちは,学校森林のおりなす四季の移り変わりに身をおき,ここでの探検や木や虫の観察,遊びを通して自然への愛情を抱く。そして,自然とのふれあいを深めるなかで人間としての生き方を探り,豊かな感性を育んでいる。