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新年おめでとうございます。
旧年中は,様々なPTA活動や学校行事,全国大会等で大変お世話になりました。職員一同,心より感謝いたしております。今年もよろしくお願い申し上げます。
さて,西暦2000年は,20世紀と21世紀との「分水嶺である」とか「ニュートラルな1年である」などと言われます。
分水嶺とは,物事がどう変わっていくかが決まる分かれめを表す言葉です。ニュートラルは,いずれの側にもつかない中立とか,白黒がはっきりしないあいまいさを表しています。
ところで,子どもたちの感受性は,大人が想像する以上に鋭く敏感です。昨今の大人社会の雰囲気も直感的に肌で感じているはずです。もしそうであるなら,子どもたちも,将来に向けての夢や希望が描きにくい状況に置かれていることになります。
景気の動向は気になりますが,「分水嶺」とか「ニュートラル」という言葉は,まだ先がはっきりとは見えてこない厳しい現状の中にあっても,なんとかして明るい展望を描きたい,という思いや意志が込められたものであると受け止めたいと思います。
そして,今年は,子どもたちが本来の生命力を存分に発揮できるような,夢や希望が持てるような活力を,大人社会が醸し出す年にしていきたいものです。
ところで,21世紀は生命科学の時代であるとも言われます。『生命の暗号』や『人生の暗号』の著者である村上和雄教授の講演を聴く機会がありました。
ヒトは約60兆個の細胞からできていて,その一つ一つの細胞の核に30億の遺伝子情報が納められているそうです。遺伝子は私たちの生命活動の全てに関係していて,その機能は電灯のスイッチのようにつけたり(ON)消したり(OFF)できるというのです。
例えば,様々な病気の遺伝子はだれもが持っているが,OFFの状態なら発病しないから,ずっと眠っていてほしい遺伝子。人生をよりよく生きるためには,よい遺伝子をONにして,わるい遺伝子をOFFにするようにコントロールすることも可能であることが分かってきたそうです。また,天才と凡人も遺伝子に大きな違いはなく,ON/OFFが関係しているともいいます。細胞の中の遺伝子は,たった1個で人間一人をつくり出せる潜在能力をもちながら,5〜10%程度しか目覚めていないことから,人間の潜在能力はとてつもなく大きいことになります。
環境を変えたり心構えを変えることで,眠っていたよい遺伝子が目覚めることも証明されてきているようです。人との出会いや感動したり感謝することを大切にし,どんなときにも明るく前向きで,世のため人のためを考えて生きることが,よい遺伝子を目覚めさせることになるというのです。
講演を聴きながら,本校がこれまで取り組んでいることへの心強い声援のように感じられました。今年も,夢や希望を持てる明るい心の子どもたちでいっぱいの学校でありたいと願っております。
(高橋 久博) |