一宮小 人権・同和教育の取り組み
 
@ ねらい
 互いのやさしさやよさを認め合い,差別に負けない人のたくましい生き方に感動し,そこから学ぼうとする子どもを育成する。 
児童につけさせたい力
ア 差別の現実から学ぶ‥‥‥差別や偏見の不合理さを正しく理解し,自らの心を見つめ直そうとする。  
 お互いの人権を尊ぶ‥‥‥自分がかけがえのない存在であることを感じるとともに, 相手のことも理解し,互いに尊重し合う。
 共に支え合う‥‥‥‥‥‥差別解消のためにはどうすればいいのかを考え,共に支え合って行動しようとする。
 
A 実践内容
  ア 人権感覚を育てる人権・同和教育の実践(成蹊学習や道徳,学級活動を中心とした総合単元学習)
   (ア) 成蹊学習
      1,2年生は生活科,道徳,学活の中から約8時間,3,4,5,6年は総合的な学習の中から約25時間ほどを『成蹊学習』(心と命の学習)として設定し,学年に応じて人権をテーマに学習を行っている。        
    (イ) 人権・同和教育の実践例(6年団)
    「近世の社会と差別された人々」の授業 
 
社会科の歴史学習の発展して,「中世の文化と差別された人々」「身分制度」「渋染一揆」「四民平等」「全国水平社」について,部落問題学習を成蹊学習として行った。その中で,差別の厳しさ,不合理さ,差別された人の心の痛みを学ぶとともに,たくましく生きてきた人々のすばらしさに共感してきた。差別の不当性に気づき,差別を許さない心が育ってきている。          
  
 
 人権・同和教育学習集中実践期間の設定(ふれあい月間,なかよし月間)
   (ア) ふれあい月間(6/1〜6/30)
      1学期の人権・同和教育学習集中実践期間として,「ふれあい月間」を設定し,成蹊 学習を中心として,道徳,学級活動等を関連づけた総合単元学習を展開した。また, クラスのめあてを入れた学級旗を制作し,児童集会で発表した。さらに,人権・同和教育の視点に立った学習参観(親子人権参加型学習)を行い,多くの保護者に参観・参加してもらった。
   

       学級旗の発表会

  親子人権参加型学習「じゃんけんれっしゃ」
(イ) なかよし月間(11/1〜12/1)
    2学期の人権・同和教育学習集中実践期間として,「なかよし月間」を設定し,1学期と同様に成蹊学習を中心として道徳,学級活動を関連づけた総合単元学習を展開した。この期間には各学年の「なかよしテーマ発表」,「人権作文朗読」や全校生による「人権を考える宮っ子の集い」を設け,人権・同和教育学習の継続・深化を図っていくことにした。
  た。また,人権・同和教育だより「なかま」や学年だよりに学校全体の取り組みや各学年の実践を載せ,随時啓発を行った。
  
 
 教職員研修            
  (ア) 幼・小・中の連携        
     一宮幼稚園・寺井幼稚園・一宮小学校・一宮中学校の職員が,ともに研修し,高め合おうと人権・同和教育の合同研修会(現地研修)を開催した。また,互いに人権・同和教育の視点に立った授業参観・授業交流をした。

    渋染一揆資料館での研修

     人権参加型学習の研修会










 
(イ) 全職員による田村隣保・児童館研修
   差別の現実から学ぶということを大切にし,毎年,田村隣保・児童館において全職員が参加する研修会を行っている。
   本年は,館長さんから,部落出身で優れた教育者になった「大江磯吉」(島崎藤村の小説『破壊』のモデルになったと言われる)についての話をしていただいた。また,香川県で起こった司法による差別事件「高松差別裁判事件」についての研修を行った。
   
(ウ) 田村地区文化祭参加
   子どもたちの図工,書写,家庭科等の作品の中から,田村地区文化祭に作品を出品した。教職員も作品を出品した。 
                         
3 成果と課題              
  成蹊学習を中心として道徳,学級活動を関連させた総合単元学習を展開した「ふれあい月間」 「なかよし月間」の取り組みによって,子どもたちの心の人権意識に少しずつ高まりが見られてきた。また,「人権を考える宮っ子の集い」では,他の学年の発表を見たり,聞いたりすることで,身近な差別問題に気づいたり,考えさせられたりするいい機会となったようである。 用意した保護者席に座れない人が出るほど,多くの保護者が参観してくれ,啓発のよい機会ともなった。
  さらに,学級で話し合ったことや「人権を考える宮っ子の集い」で発表したことが,その場限りにならないよう,授業中,休み時間などでも子どもたちの言動を考えさせ,いつも意識が続くような工夫が必要である。また,子どもたちによりよい教材をという観点から,教師が本年の指導を基に,教材研究をさらに進めていくことも大切である。本年,一宮幼・寺井幼・一宮小・一宮中の職員で渋染一揆資料館で合同研修したように,今後も多くの教員なかまとともに研修し,高め合おうとする姿勢が続くようにしたいと考える。