
集団学び
これらの「一人学び」の実践を通して,基礎学力や学習意欲を高めながら,学び合いのある授業をめざしました。本校では,学び合いのある授業を「集団学び」と呼び,伝え合う力を使って,友だちと学び合い,本時のねらいを達成し,自分の成長が確かめられる授業をめざしています。
学び合いのある授業には,基本的に次の4つの学習過程があると考えました。
1つ目が,自分の課題をつかむ過程です。つまり,学習問題やめあてを教師とともにつくる活動です。2つ目は,自分の考えをもつ過程です。これは,自分の力で解決したことをノートなどに表現する活動です。3つ目は,友だちや教師と学び合う過程です。学び合う中には,比べる,つなぐ,深める,うみだす等の思考が働くと考えます。左上の写真は,算数の図形のきまりを見つけたことを全体の児童に向けて説明しているところです。大きな画用紙を使い色もつけることで友だちに自分の考えを伝えやすくしています。右上の写真は,道徳の時間に,資料の登場人物の気持ちを一人一人が考えた後,2人組のペアをつくり気持ちを広げている様子です。1人では思いつかなかったことも,いろいろな友だちと2人組をつくって話し合うことで,多様な考えに気づくことができました。右下の写真は,図工の版画の作品を鑑賞し,見つけた作品のよさをグループで話し合っているところです。作品の中心となる人物の数を何人にしたいかによってグループをつくり,課題を明確にした話し合いができました。左下の写真は,社会科で自分が旅行会社の社員となり,先生方が旅行したい場所までの交通手段を資料で調べ,それぞれが考えた交通手段をグループで話し合っているところです。相手意識や目的意識をはっきり持たせ,どの交通手段がより有効か話し合うことができました。4つ目は,ふり返る過程です。1時間の自分の学習の成果をふり返り,ノートなどに書く活動です。
以上のように一人学びと集団学びをくり返しながら,伝え合う力を育成することをめざしました。そして,自分の課題を見つけて解決し,よりよい自分をつくることができるという「自分づくり」をめざしています。