綱敷天満神社

 綱敷天満神社の祭神は,菅原道真公であり,学問の神様であります。仁和2年(886年)菅公は,讃岐守に任ぜられ,日夜公務に励みました。仁和4年には雨乞い祈願をされ,慈雨を得たという逸話が伝えられています。菅公はしばしばこの西山崎の地にご来訪になり,北岡城の秦久利と詩歌を詠み,心豊かな日々を送られました。

 都に帰られた菅公は,右大臣に任ぜられましたが,えん罪にあい九州の太宰府に左遷されました。海路おもむかれる途中激しい風波にあい,香西浦に3日停泊されました。この時,久利長門守は菅公に会い,船綱を巻きこれを敷物として,菅公をご案内しました。これが綱敷の由来です。

 

天神さんと牛

 菅原道真公をお祀りしている天神さんには,石・銅・陶製の臥した牛の像があります。

 菅公の生誕は,承知12年(845)6月25日で,牛の歳,牛の日,牛の刻でした。

 牛は,賢く,優しくて力持ちで,菅公は牛をこよなく愛されました。太宰府でなくなられた時,お葬式には,牛車に引かせて行ったといわれています。

 

 綱敷公園

 綱敷公園は,菅原道真公の由緒ある公園で,さぬき百景に指定されています。公園内を散歩すると北は瀬戸の海,東は広大な田園都市,南は阿蘇の山々が眺められ,その展望は実に壮観です。春には,桜・梅の木々がみごとに花を咲かせ,花見客で賑わいます。園内には筆塚,句碑,雅倶の墓,児童公園,休憩所などがあります。近くの護国神社の桜も有名です。地域おこし事業で桜・梅の若木植栽と園内の整備を行いました。