Q1.大島ってどんなところ?
A.大島は海にかこまれた周囲約7,2kmの小さな島です。

Q2.大島のいいところは?
A.自然がいっぱいあってとても美しいところです。

Q3.大島のよくないところは?
A.島なので入所者の人が買い物にいくのに不便なところ。

Q4.大島にはどんな施設・建物があるの?
A.「自治会」・・・入所者の人のお話を聞く手配をしてくれるところです。
「旧本館」・・・昔のお金がおいてあります。なぜかというと、入所者の人はハンセン病という病気にかかっていて島外の人とはちがうお金を持たせれていました。それでここに昔のお金をおいています。

Q5.庵治二ってどんな学校?
A.私たちの学校では、総合学習に取り組んでいます。昔の入所者の人への差別やへん見について子どもから大人まで多くの人にハンセン病のことを正しく知ってもらうために、ハンセン病フォーラムや大島案内ひきうけ会社などを通して伝えてきました。
 そしてほかの小学校と違うところは、私服で学校に来ていることと給食がなく家に帰って食べていて月に2回おべんとうをもってきて食べているところ、それに体育、音楽、図工などは全校生でしています。私たちの学校は全校生が5人しかいません。でも、「5人しかいないからできないのではなく、5人だからこそ一人一人が力を合わせてしていく」という目標に向かってがんばっています。

Q6.ハンセン病って何?なおるの?うつるの?
A.昔は「らい病」とよばれていました。でもこのごろはハンセンという人が「らい菌」をみつけたのでハンセン病といわれるようになりました。ハンセン病はらい菌が小さな赤ちゃんのころ、らい菌をもっているお母さん、お父さんなどの人がいる時に体の中にはいります。そこでハンセン病になるのではなく、大きくなってから、12歳(6年生)〜20歳にかけて発病する病気です。
 「らい菌」はとても力が弱くて1歳の子どもでもその病気をたおせるくらい弱い病気です。今は薬もあってすぐに治ります。

Q7.差別があるって聞いたよ。どんな差別があったの?
A.入所者の人はきょうせいてきに(むりやりに)ハンセン病だとわかると療養所(りょうようじょ)に入れられて、「らい予防法(よぼうほう)」という入れる決まりはあるけれど、出す決まりはないので、ずっとそのような所でくらさなければなりませんでした。
 「ハンセン病の人は映画を見る時2階へ行ってはいけません。」とか「ここから外へは出てはいけません。」など多くの差別をうけてきました。「子どもができても産んではいけない」とも言われそうです。

Q8.差別はまだあるの?
A.差別やへん見は知らないから、正しい事を知ろうとしていないから、人は差別してしまうのではないでしょうか。今も差別は残っています。それを全部なくすことはできないかもしれませんが、ほんの一部でも差別をなくせたらうれしいです。

Q9.入所者の人はどんな人?
A.私たちのおじいさん、おばあさんのようで、いっぱいの人が見守ってくれて、ハンセン病だったなんて思えないくらい明るいやさしい人たちです。

Q10.入所者の人とは交流があるの?どんな交流があるの?
A.大島会館という所でふれあい収穫祭(しゅうかくさい)などで焼きいもを食べながら私たちの発表を聞いてもらったり見てもらったりしています。

Q11.職員の人はどんな人?
A.みなさん入所者の人のために毎日看病(かんびょう)したり食事を作ったりしています。

Q12.職員の人とは交流があるの?どんな交流があるの?
A.運動会などをいっしょに、たのしくしています。

Q13.学校の先生はどんな人?
A.先生方も、入所者の人といっしょにふれあって私たちといっしょに心をきれいにしています。

Q14.大島案内ひきうけ会社って何?何か売ってるの?
A.総合学習やボランティアで大島を案内しています。売っているのは、私たちの気持ちを売っています。

Q15.案内のお客さんは多いの?どんなお客さんがくるの?
A.1年間に約250人案内しています。大人の人や小学生などを案内しています。

Q16.これからきてくれるお客さんに何かいいたいことってある?
A.私たちがしていることをまねをしてでもなんでもいいのでこのようなことを多くの人に話をしてください。

Q17.島ではどんな生活(一週間)をしているの?
A.入所者の人の家に遊びに行ってトランプをしたり、5人でかくれんぼなどをしています。週末は島外(高松など)に買い物にいったり、親せきの家へいったり、島で案内をしたりしています。

Q18.島から出たい?離れたくない?
A.私は離れたくありません。大島に中学校や高校があるなら、ずっと大島にいたいです。

Q19.みんなに何か伝えたいことはありますか?
A.困っている人がいればすぐに助けてあげてください。その人にとって少しの親切をしてあげることが、その人のよろこびになります。

Q20.その他、なにかありますか?
A.またいつか大島にきてください。その時は、私たちが大島を案内させていただきます。その時はよろしくおねがいします。

平成16年3月卒業