青松園の入所者についてくわしく知ろう
 
山本自治会長さんのお話を聞き,大島での生活の様子や入所者の気持ちについてまとめよう。
 
1 大島での生活について教えてください。
 ○1日の過ごし方(どんな気持ちで生活されているか)
  より豊かに,自分の時間を大切にしている。
 
 ○今の生活で一番の楽しみ
  あまりなかったけど,今は,陶芸が,楽しみ。
 
 ○今までで一番うれしかったこと
  らい予防法が,廃止になったことが,一番うれしかった。
 
 ○生活していて大変なこと
  きょうちょうすること。
  どうしても,人に,迷惑をかけてしまうこと。
 
 ○大島での楽しい行事
  少ない。保育所や学校との運動会
 
2 入所されている方々の自慢(じまん)は何ですか?
  入所者の間で差別がないこと。
 
3 クラブがとても盛(さか)んだとうかがいましたが,どんな活動をされていますか?
  カラオケ,短歌,俳句,陶芸,ゲートボール
 
4 小さい島なのに宗教施設がたくさんあるのはなぜですか? 
  8つの,宗教。自分が,一番あうもの。
 
5 親子や兄弟で入所されている方はいますか?
  何人かいる。
 
6 自分から入所した方はいますか?
  自分からきたけど強制隔離にはかわりない。
 
7 病気がハンセン病だとわかった時,どんなお気持ちでしたか?
  自分の中で,大きく変わったことはありますか?
ハンセン病だと分かった時,自分の存在が,みじめになった。
 
8 ハンセン病になって一番つらかったことはどんなことでしょうか?
  また,もし今もつらいことがあればお聞かせください。
  実感しない。希望をうしなった。
 
9 大島に来た時はどんなお気持ちでしたか?
  この島に来たら二度と帰れないと思いどんぞこにおとされたような気持ちになった。
  
10 入所してから,家に帰ったことがありますか?(家族の人に会いますか?)  
   ある。わたしは, いつでも帰れる。
 
 ○入所した後,家に帰って生活をされている方はいますか?
  いる。  退所した人は,約30人ぐらいいる。
11 周りの人々から差別や偏見(へんけん)の目で見られたとうかがいましたが,どんなことですか?
  また,その時どのようなお気持ちでしたか?
  今では少なくなっている。
   過去はいやな目で見られることが多かった。
 
12 周りの人の差別や偏見(へんけん)をなくすために,どのようなことに力を入れてこられましたか?
  1番大きな,目標・・・・正しい,理解をしてもらおうという活動
 
 
13 ハンセン病が治っている方でも,大島での生活を続けていらっしゃるのはどうしてですか?
   平均年齢が,高くなったから。
   予防法の廃止が,かなりおくれた。
 
 
14 「らい予防法」が廃止(はいし)になった時のお気持ちをお聞かせください。
  開放感を,あじわった。
 
15 「らい予防法」が廃止(はいし)になり,ふるさとに帰って生活したいという人がどれくらいますか。また,実際 (じっさい)にそうした人はいますか。
   心の中では多い。 家族のもとに帰った人は5人くらい。
   いまさら帰れないから帰らなかった。
 
16 前自治会長さんがおっしゃった「庵治は近くて,とても遠い所である。」とは,どんな意味だと思いますか?
   地理的にはとても近いが,心のふれあいという面では,とても遠い。