5.6年生が庵治小6年生の質問に答えるテレビ会議(1999年5月24日)
 

◎ 庵治小6年生がハンセン病や青松園について疑問に思うことを質問し,本校の5.6年生5名がその疑問に答えた。

Q ハンセン病はうつるんですか?
A 「らい菌」は感染してもほとんど発病しません。感染しやすいのは乳幼児期だけで,菌をたくさんだしている人と接触したときにだけ感染します。

Q 入所者のみなさんはハンセン病は治っているんですか?
A 全員完治しています。

Q 青松園はどんな人が働いていますか?
A 医者,看護婦,介護員,検査技師,調理員,作業,船員さんなどがいます。

Q 訓練棟では何をしていますか?
A 後遺症による障害が少しでもよくなるようにリハビリをしています。

Q 風の舞はどんなところですか?
A 納骨堂に納まりきらなかった入所者のお骨をおさめています。「ふるさとに帰れないお骨をせめて死後の魂は風に乗って島を離れ,自由に解き放たれますように。」という願いをこめて,ボランティアの人が造ったものです。

庵治小6年生の大島青松園やハンセン病に対する素朴な疑問にわかりやすく答えることができた。また,もっとくわしく知りたいと聞かれたことや,質問に答えられなかったことをメモし,新たな課題とすることができた。


入所者自治会山本自治会長から話を聞く合同学習会(テレビ会議)

◎山本自治会長さんを本校に招き,庵治小学校とのテレビ会議を利用しての合同学習会を行った。本校5.6年生と庵治小6年生が疑問に思ったことを質問しながら話しを聞いた。

☆テレビ会議の様子

会長さんの話を真剣に聞きながらメモをし
ている。
庵治小学校6年生の質問にていねいに答え
てくださった。

☆学習会の内容

Q ハンセン病と分かったときの気持ちは?
A 世の中から受け入れられる状態ではなかったので,病気になったことは,絶望につながる。どん底に突き落とされた気持ちだった。夢も希望もなくなった。
Q 入所者の自慢は?
A 発病によって,社会の中でのけ者にされる形で生きてこざるを得えなかったという体験があるので,入所者同士は差別がないこと。
Q 一番嬉しかったことは?
A らい予防法が廃止されたこと。心の中に払いのけようもないないような重たいもので押さえつけられていた。それがなくなった。
 「大島のこと,私どものことを正しく受け止め,よりよい大人になられることを期待しています。」とメッセージを贈られて,学習会を終わった。

学習会のくわしい内容

青松園井上園長先生から話を聞く合同学習会(テレビ会議)

◎井上園長先生を本校に招き,庵治小学校とのテレビ会議を利用しての合同学習会を行った。本校5.6年生と庵治小6年生がハンセン病の病気の特徴や大島青松園について疑問に思ったことを質問しながら話しを聞いた。

☆テレビ会議の様子

園長先生の話を真剣に聞きながらメモ
をしている。
ハンセン病の病気の特徴についてスラ
イドを使いながらていねいに説明してく
れた。

☆学習会の内容

Q ハンセン病のことについてくわしく知りたい?
A 治療薬ができハンセン病は治る病気になった。感染したとしても,発病率はとても低い。

Q お医者さんは,どんな専門の先生がいますか?
A 内科,外科,皮膚科,眼科,耳鼻科,歯科,リハビリなどの先生がいます。

Q 訓練棟ではどんなことをしていますか。
A 後遺症による障害を少しでもよくするために,歩行訓練や電気治療,パラフィン治療などのリハビリを行っています。